GWが過ぎると肌寒さを感じる日も少なくなり、屋外での活動もしやすくなりますね。
ただ、暖かくなると同時に紫外線が強くなっていく季節でもあります。
人体についていうと、紫外線を浴びることでビタミンDの生成が行えるといったメリットがある一方、日焼けやシミの原因になるというデメリットもあります。
そのことについては、さまざまなところで見聞きし、詳しい方も多いと思います。
では、クルマについてはどうでしょうか?
クルマにとっても、強い紫外線を浴びることは塗装が傷んだり、樹脂パーツがひび割れたりする要因となります。
クルマは外で保管されるため、日中は日差しにさらされています。
日々の管理の仕方で将来的に違いがでるのは想像がしやすいでしょう。
そこで、この記事では紫外線が強くなるこれからの時期に向けて、クルマにできる紫外線対策について解説します。
紫外線が強くなる時期
紫外線は一年中存在しますが、特に春から夏にかけて強くなります。
具体的には月ごとにどの程度の違いがあるのか、気象庁の情報を見てみましょう。
(データは2023年のつくば観測所のものです)
参照:気象庁「紫外線に関するデータ」
データを見てわかる通り、12月~1月のUVインデックス指数は 2前後であるのに対し、4月~9月は 10前後まで指数が上昇しており、5倍ほど紫外線が強くなっていることがわかります。
紫外線がクルマに与える悪影響
紫外線がクルマにどのような影響を与えてしまうのか、代表的なものを紹介します。
ボディの色あせ
クルマのボディには何層にも分けて塗装が施されています。
最も表面にあるクリア塗装はボディに光沢をもたせる効果がありますが、紫外線によりこのクリア塗装が傷つけられ、曇って見えてしまうようになります。
ただし、現在の塗装は紫外線吸収剤や添加剤を利用するなどして、紫外線対策が向上していますので、ひと昔前のような極端な退色はなくなりました。
そのため過度な心配はしなくても良いといえます。
また、色あせは汚れや酸性雨によっても引き起こされています。
これについては洗車を行うなどして対処しましょう。
洗車については下記の記事も参考にしてください
ヘッドライトの黄ばみ
ヘッドライトも紫外線により黄ばみを生じてしまいます。
ヘッドライトの素材はポリカーボネート樹脂というもので、ガラスよりも強度があり、衝撃により破損した場合に、破片が飛び散りにくいという長所があります。
しかし一方で、紫外線には弱いというデメリットがあります。
何も対策をしていないと、1年もしないうちに黄ばみが発生してしまうこともあります。
ダッシュボードの劣化
ダッシュボードも紫外線により硬化し、劣化を起こします。
太陽光の熱により樹脂から油分が抜けてしまうこともあり、ひび割れの原因となってしまいます。
レザーシートの劣化
革製品も熱で乾燥すると水分や栄養分が抜けてしまい、ひび割れの原因となります。
色によっては日焼けも目立ってしまうため、淡い色のレザーシートをお使いの方は特に注意が必要です。
タイヤの劣化
ゴム製品であるタイヤも、紫外線により劣化が進み、「クラック」といわれる小さなひび割れが発生してしまいます。
元々タイヤには紫外線対策として劣化防止剤が含まれていますが、青空駐車によりタイヤが高温になってしまうと、その防止材が気化してしまい効果が弱くなってしまいます。
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おすすめ紫外線対策アイテム
ガレージにクルマを格納できるのであれば、こうした紫外線による問題に対処することができますが、コスト面やスペースを確保できないといった理由で難しい方も多いと思います。
そこで、手軽に導入できる、紫外線(日光)対策アイテムを紹介します。
大切なクルマを長く美しく保持するためにも、できるものから取り入れてみてはいかがでしょうか。
駐車時の工夫
ショッピングモールなどで長時間クルマを駐車させる場合に、車体の後ろに太陽が来るように駐車させることで、紫外線が車内に入り込むことを防げます。
小さなことですが、日々のダメージの蓄積を和らげることができます。
ボディの紫外線対策
ボディカバー
紫外線対策としての効果が高い対策アイテムです。
取り付け・取り外しに手間がかかってしまいますが、紫外線をしっかり遮断してくれます。
しばらくクルマに乗らない期間がある場合に使用すると良いでしょう。
LINFEN/ボディカバー 5層構造 裏起毛タイプ
※サイズは適切なものを選んでください。
コーティング剤
コーティング剤は被膜が薄いため、一般的に紫外線対策としての効果は限定的となってしまいますが、紫外線以外でボディ劣化の原因となる汚れの固着を防止することができます。
継続して使用することでボディ塗装を複合的に守ることにつながります。
しっかりとした施工をしたい場合は、プロに頼むと良いでしょう。
リボルト/UV軽減 スプレー ガラスコーティング剤
ヘッドライトの紫外線対策
コーティング剤
面積が小さいので、比較的個人でも施工がしやすい部類になります。
KURE/LOOX(ルックス) ヘッドライト クリア&プロテクト
ボンネットカバー
ボンネット部分だけを覆うカバーです。
ガレージに日光が差し込む場合の対策として有効です。
ボディ全体を覆うタイプよりも取り扱いが簡単なので、日常的に用いることもできます。
LINFEN /ボンネットカバー
※サイズは適切なものを選んでください。
ダッシュボード・レザーシートの紫外線対策
サンシェード
最も手軽に使用できる紫外線対策アイテムでありながら、車内温度の上昇を抑えるといった効果もあります。
付け外しが簡単なものや、コンパクトに収納できるものを選べば良いでしょう。
セイワ/サンシェード ワンタッチサンシェード Mサイズ
※サイズは適切なものを選んでください。
タイヤの紫外線対策
タイヤカバー
保管用のタイプです。直射日光に長期間当たる保管は避けましょう。
ZATOOTO/タイヤカバー
※サイズは適切なものを選んでください。
タイヤクリーナー
タイヤをきれいにすることに加え、紫外線対策もできる商品があります。
イチネンケミカルズ/クリンビュー タイヤ艶出し&クリーナー ノータッチUV(2本パック)
まとめ
これからの暑い季節、紫外線対策が必要になるのは人間だけではありません。
24時間屋外で保管されるクルマは、紫外線の影響を常に受けています。
5年後、10年後の愛車をよりきれいに保つためにも、できるものから紫外線対策を取り入れてみてください。
それでは、素敵なカーライフを。